沖縄県議会議員 たまき武光 議会報告ブログ

「流した汗がむくわれる世の中を築く」をモットーに

県議会

嘉手納基地「防錆整備格納庫」、見直しを求める決議を全会一致で可決

 はいさい、ぐすーよーちゅーうがなびら。
 沖縄県議会は18日の9月定例会最終本会議で、嘉手納基地内の旧駐機場「パパループ」地区への防錆整備格納庫移設に対し、計画の見直しを求める決議案と意見書案を全会一致で可決しました。嘉手納町や町議会、県も見直しを求めており、町と県、議会がそろって現行計画に反対することになった。

 当初は、嘉手納町議会の決議と同様に「撤回」を盛り込んでいましたが、自民党が「見直し」とするよう提案。全会一致となるよう文言を調整し、決議・意見書では「見直し」を求めることでまとまりました。

 建設されるのは「防錆整備格納庫」で、航空機の機体のさびを防ぐために洗浄したり塗装したりする施設。既存の防錆整備格納庫が同基地内の北側滑走路付近に設置されていますが、E3早期警戒管制機など大型機には対応できていません。そのため大型機にも対応できるよう施設を大規模化するとし、既存施設を「パパループ」と呼ばれる住宅地に近い区域へ移設する計画です。高さは約30メートルで、2棟整備するとしています。
 嘉手納基地では、戦闘機の飛行訓練や外来機が大挙して飛来するなどして住民への騒音被害が深刻化。「パパループ」では航空機のエンジン調整音が昼夜を問わず鳴り響き、排ガスの悪臭が漂うなど町民の日常生活に悪影響を及ぼしており、町は「パパループ」の使用停止を米軍に求めています。

 県議会の決議は「日頃から繰り返される戦闘機等の離着陸および飛行訓練に伴う騒音被害に加え、居住地に近接するパパループ地区付近からエンジン調整音等の地上騒音が昼夜を問わず鳴り響き、排気ガスの悪臭により平穏な日常が大きく影響を受けている」として、基地から派生する周辺住民の被害を訴えています。その上で、課題が山積する中での格納庫の移設計画に対して「いかなる理由があるにせよ、本県議会は県民の生命・財産および生活環境を守る立場から、パパループ地区への防錆整備格納庫移設計画の見直しを強く要求する」と強調。

 「町民はもとより県民への基地被害増大が容易に予想される」と訴える党派を超えた県民全体の声を、日米両政府は重く受け止めるべきです。

 宛先は決議が駐日米国大使や在日米軍司令官、第18航空団司令官など。意見書は首相や外相、防衛相、沖縄担当相。

 そのほか、国営沖縄記念公園首里城地区の次期指定管理者を引き続き沖縄美ら島財団とする議案や、新型コロナウイルス対策を中心とする約209億7千万円の本年度一般会計の第4次補正予算などが可決されました。

嘉手納基地「防錆整備格納庫」、見直しを求める決議を全会一致で可決


友だち追加


同じカテゴリー(県議会)の記事
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
プロフィール
たまき武光
たまき武光
●1949(昭和24)年4月、八重瀬町(旧具志頭村)字港川で生まれる
●具志頭小学校、具志頭中学校、糸満高校、沖縄国際大学2部文学部社会学科卒業
●1994(平成6)年9月、具志頭村議に初当選
●港川漁業協同組合長(2001年~2008年)
●沖縄県漁業協同組合連合会理事
●南部水道企業団議会議長
●具志頭村、八重瀬町議会議員(6期22年)などを歴任

現在
●沖縄県議会議員(島尻・南城市区)2期目
●経済労働委員会、子どもの未来応援特別委員会へ所属
●日本共産党県議団副団長
●港川漁業協同組合長
●家族:義父、妻、1男

事務所:八重瀬町字東風平11番地
無料生活相談所: 南風原町字照屋305-1番地コーポ大照1-B
てぃーだイチオシ
カテゴリー
オーナーへメッセージ
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 2人
QRコード
QRCODE
< 2025年05月 >
S M T W T F S
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31