【参院選2022沖縄選挙区】伊波洋一候補が大接戦を制して2期目の当選(動画)

たまき武光

2022年07月11日 18:00

 はいさい、ぐすーよーちゅーうがなびら。
 10日投開票の参院選沖縄選挙区で、「オール沖縄」の伊波洋一候補(現)が27万4235票を獲得し、辺野古新基地建設容認を掲げた自民公認(公明推薦)の古謝玄太氏(新)との大激戦を制して、2期目の当選を果たしました。賛否が明確に分かれた辺野古新基地建設に対し、全県選挙で県民が再び反対の意思を政府に突き付ける結果となりました。比例では、中国・四国・九州・沖縄が活動地域の仁比聡平候補(元)が返り咲きました。

 那覇市古島の教育福祉会館ではテレビ各社が一進一退の攻防を伝える中、一喜一憂しながら画面を見つめていました。票数がテレビに映し出されるたびどよめきに包まれ、11日午前0時過ぎ当選確実の一報が流れると、伊波さんは隣にいた夫人の成子さんと抱き合い、笑顔でカチャーシーを踊り支持者と喜びを分かち合いました。

 伊波さんは「6年前はオール沖縄の絶頂期の中で勝たせたもらったが、今回は岸田政権が乗り込んできた中で勝利することができた。辺野古新基地建設ノー、二度と戦争をしない、させないと訴える沖縄の民意の勝利だ。」と選挙戦を振り返りました。また、「6年間で170回以上も委員会質疑したが、政府は沖縄の問題を無視してきた。そこを明らかにしながら解決していく。沖縄はこれ以上、政府に無視される存在ではないことを今回の選挙結果は示している。沖縄が国際観光都市として自立し、発展していくため、玉城デニー県政の21世紀ビジョン基本計画を国政の場から応援する」と決意を語りました。

 伊波さんは新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ経済や暮らしの再生、子どもの貧困対策、名護市辺野古の新基地建設反対-の三つを最重要政策に掲げて選挙戦を展開。基地問題に加え、2年余り続くコロナ禍で落ち込んだ経済対策にも力点を置き、政府与党との強いパイプをアピールする自民公認を相手に、従来の革新層に加え、無党派層からも支持を得ました。

 現職の伊波さんが勝利したことについて玉城デニー知事は、「多くの県民が経済や平和の問題をないがしろにしてはいけないという願いと、悲痛な思いが込められている結果だ」と述べ、「伊波さんは辺野古に基地をつくらせないと主張し、相手候補も容認で、しっかり県民に判断を求めた」と受け止めを語りました。
 9月11日に迫る知事選に向けて「安心、安全で幸福が実現できる島を目指す」と強調。さらに「今回、伊波さんが県民に訴えていたことを今度は県政バージョンとして公約に盛り込んで取り組みたい」と述べ、辺野古新基地建設を選挙戦の論点として訴えていく考えを示しました。

 知事選(告示8月25日、投票9月11日)、宜野湾市長選(告示9月4日、投票9月11日)、豊見城市長選(告示10月2日、投票10月9日)、那覇市長選挙(告示10月16日、投票10月23日)の勝利へ、さらに力を合わせて頑張りましょう。引き続きご支援よろしくお願い致します。









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